毎日本読む

自己啓発からラノベまで、幅広く読んでます。アニメ、マンガも守備範囲。

【読書】脱構築について学ぶ 『現代思想入門』


現代思想入門』

千葉雅也(著)

 

人生を変える哲学が、ここにある――。
現代思想の真髄をかつてない仕方で書き尽くした、「入門書」の決定版。

 * * *

デリダドゥルーズフーコーラカン、メイヤスー……
複雑な世界の現実を高解像度で捉え、人生をハックする、「現代思想」のパースペクティブ

□物事を二項対立で捉えない
□人生のリアリティはグレーゾーンに宿る
□秩序の強化を警戒し、逸脱する人間の多様性を泳がせておく
□権力は「下」からやってくる
□搾取されている自分の力を、より自律的に用いる方法を考える
□自分の成り立ちを偶然性に開き、状況を必然的なものと捉えない
□人間は過剰なエネルギーの解放と有限化の二重のドラマを生きている
□無限の反省から抜け出し、個別の問題に有限に取り組む
□大きな謎に悩むよりも、人生の世俗的な深さを生きる

現代思想は、秩序を強化する動きへの警戒心を持ち、秩序からズレるもの、すなわち「差異」に注目する。それが今、人生の多様性を守るために必要だと思うのです。」 ――「はじめに 今なぜ現代思想か」より

 

正直、難しかったです。

できる限りわかりやすく書かれているとは思いますが、

私には消化しきれなかった部分もたくさんあります。

 

ですが、複雑なことを単純化せずに思考することの大切さも

本書から学びました。

 

 

付録の「現代思想の読書4つのポイント」も素晴らしかったです。

現代思想という難解な分野をいかに理解するかまとめられています。

 

①概念の二項対立を意識する。
②固有名詞や豆知識的なものは無視して読み、必要なら後で調べる。
③「格調高い」レトリックに振り回されない。
④原典はフランス語、西洋の言葉だということで、英語と似たものだとして文法構造を多少意識する。

 

上記を意識して現代思想に挑みましょう。

 

 

 

現代思想入門』では、”差異”、”脱構築”に着目しています。

 

秩序と逸脱の間に生まれる差異、これについて

デリダは『概念の脱構築』、ドゥルーズは『存在の脱構築』、

フーコーは『社会の脱構築』であると著者は述べています。

 

 

メタ認知の”メタ”、これも脱構築ということなのでは、と考えた次第です。

 

理解が及ばない部分も多く、アウトプットも難しかったのですが、

これから何度も読んで、しっかりと吸収していきたいところです。